母子家庭の平均年収は348万円か?243万円か?

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「母子家庭の平均年収が348万円」なんて悪意を感じる報道のされ方がされ、一部で話題になっています。(こちら→母子家庭、年収348万円=全世帯平均の5割弱―厚労省調査)果たして母子家庭の平均年収は本当に348万円もあるのでしょうか?

記事の中身までを読むと「世帯年収には、同居する祖父母らの収入も含まれる」と書かれています。つまり母子家庭の年収348万円には同居する祖父母ら(主に母子家庭の母の親、しかも父親が主と思われます)が含まれているのです。

実家で親と同居している若めの母子家庭は、そこに働き盛りの父親(50代後半男性?)がいれば、その方の年収を含んだ状態ということです。それを「母子家庭の年収」と言えるのでしょうか?そもそも男女で収入格差があるのに母子家庭の年収に男性の収入を含んでしまうなんて「母子家庭の年収」とは言えないと私は思います。

しかも合算ですからね。働き盛りの父親ではなく年金暮らしの親だとしても母子家庭の母の収入と合算したら、一馬力より高くなりますよ。学生の子どものバイト代程度を合算するならまだしも、母子家庭なのに2人以上の大人の収入を母子家庭の収入として計算するなんて理解できません。

「平均年間収入は母子世帯243万円」と書いたこちらのサイトの方が情報が正しく伝わりますね。母子世帯の母自身の平均年間収入は243万円。(平均年間就労収入は200万円)



どちらも同じ厚生労働省が平成29年12月15日に公表した「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」の結果を記事にしたのに片方は「母子家庭、年収348万円=全世帯平均の5割弱」と書き、もう一方は「平均年間収入は母子世帯243万円」と書いているのです。348万円と243万円って100万円以上も開きがあるんですよ。高所得の100万円なら大したことがないかもしれませんが、低所得で100万円の違いって大きいですからね。しかも年収348万円と書いた方は、母子世帯の母自身の年収は記事内にも一切書いていないという…。

そもそも年収は平均値のみを書かれても実態を掴めません。紗栄子等の有名人高収入シンママも世の中にはいるわけですよ。例えば100人の母子家庭の母がいるとします。そのうち1人が年収1億円で、残り99人は年収200万円だとします。そんな100人の平均年収は298万円です。100人中99人は年収200万円なのに平均は298万円!約300万円です。たった1人が1億円稼いでいる影響で、99%の人が平均より約100万円も低いということになります。

実際に厚生労働省が発表した調査結果には中央値も載っています。中央値は年収208万円(就労収入169万円)です。平均とは結構ズレていますね。

「母子家庭の平均年収348万円」この誤解を生む報道はとても悲しいです。高めの平均を世間に刷り込み、平均以下の人を救う気もなく、平均以下は他の人より頑張りが足りないんじゃない?みたいな書かれ方をしているコメントも目にしました。

もちろん頑張りが足りない方もいるとは思います。事件を起こしてニュースになるようなシンママもいますので全員が全員頑張っているとは言えないです。でも一部の人です。

私の知る限り、みんな頑張って働いています。私の周りだけが頑張っているなんてことはないでしょう。きっと私の存じ上げないシンママの多くも真面目に働いていると思います。

児童扶養手当を受け取らずに済むようになりたいって思っているシングルマザーはたくさんいます。謂れなき批判までされるくらいなら自分の稼ぎだけで子どもを育てたい!そう思っているシングルマザーは結構いるのではないでしょうか?それなのに思うように働けない、稼げない。悔しい思いをしているシングルマザーが多いと思います。

同じひとり親家庭なのに叩かれることが殆どない父子家庭。年収平均で肩を並べれば母子家庭叩きはなくなるのでしょうか?それとも父子家庭・母子家庭共に叩かれるようになるのでしょうか。。。




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