母子家庭と株
私はいくつかの銘柄の株を持っています。「母子家庭なのに株式投資なんて!」って思われそうですが、その気持ちはよく分かります。私が最初に株を買ったのは独身の頃でしたが、仲良しで何でも話す仲の自分の母親にもしばらく内緒にしていました。
日本人として育った人は株に限らず「投資」に対していいイメージをあまり持っていないことが多いです。「ギャンブルと変わらない」「リスクが高い」「お金持ちがやること」「失敗したらホームレスになるレベル」等々、マイナスイメージばかり。私もそのイメージを持っていました。
それなのに株を買った理由。「実家暮らしの独身で金銭的余裕があった」「株価の変動で儲けるのではなく株主優待に惹かれた」でした。
金銭的余裕があったとは言え、給与的には薄給の層でしたので、50万円までと決めてスタートしました。四季報なんて読んだことありません。ネット証券の口座を開いて、そこで優待内容を見て、予算に収まる株を買いました。その1社だけでは50万円にはいかなかったので、もう1社。自分が利用しているサービスの運営会社の株を調べたところ、予算内で株主優待も実用的な物をいただける内容でしたので、その会社の株を購入しました。
もう10年くらい持ったままの株もあれば、離婚後にシングルマザーになってから買い足した銘柄もあります。損益はプラス40万円程度。
10年かかって40万円しか儲からないの?年にたった4万円?って言われそうですが、株で儲けて生活しようとは思っていません。50万円を貯金していても10年後に90万円にはなりませんから、今のところ私は「成功」ってことです。その他に株主優待も受け取っていますので、例え株価が当時のままでも優待を受けた分は利益ですので「成功」です。
株式投資は決してハードルが高い投資ではありません。「現物取引」という、実際に自分の持っている資金で取引を行えば、最悪の場合でもその資金を失うだけで借金をすることはありません。なかなか0円になることもないです。注意することと言えば、間違っても生活費を投資の資金にしないことです。それさえ守っていれば現物取引の株式投資で失敗してホームレスになることはまずあり得ません。
反対に「信用取引」という、自分の持っているお金に「借金」をプラスして取引するスタイルもあるのですが、こちらは借金を抱えるリスクがあります。ハイリターンかもしれませんが、「普通の母子家庭」の人は止めておくのが賢明かと思います。
また不動産投資も入居者がいなければ利益は0円。しかし固定資産税等の維持費がかかってきて、実質マイナスなんてことがあり得ます。それが借金になるかはその人しだいですが、マイナスが出る投資は覚悟を持ってする必要があると思います。不動産投資はやるなら本業にしてしまった方が…なんて私は思ってしまいます。