誰が言ったか「母子家庭=保育料無料」の風説

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世に蔓延る「母子家庭=保育料無料」の風説。信じている人も多いと思いますが、私の知る限り「母子家庭だから保育料が無料」って人はいません。ものすごい過疎な村でならあり得るかなと思い、ネット上で募ったこともありますが出会えませんでした。

内閣府が発表しているのは「生活保護世帯、ひとり親世帯(母子家庭)で市町村民税が非課税の世帯は保育料が無料」です。「母子家庭が無料」なのではなく「市町村民税が非課税世帯が無料」です。ただし非課税世帯でも両親が揃っている、または生活保護を受けていないならば有料ってことですね。「生活保護世帯orひとり親世帯市町村民税非課税」が無料。ひとり親家庭でも市町村民税が課税されていれば有料です。

どこかの日本語が苦手な方が「母子家庭は無料だって~」って言いふらしたんですかね…。そのせいで、しっかり払っているのに「無料なんでしょ~」みたいに言われたり、言われなくてもそう見られているのが心底嫌です。

ちなみに平成28年度から、年収約360万円未満相当のひとり親世帯の場合は、第1子から半額、第2子以降が無料にはなりました。それ以前は、私の住む自治体では1円たりとも減免はありませんでした。これもまた「年収約360万円未満」が忘れ去られ「母子家庭は半額なんでしょ」なんて広まらなければいいのですが。年収360万円以上ならば母子家庭でも両親揃った家庭と同じ保育料を払っています。(自治体独自の減免措置がある場合もあります)

保育園に払う給食費やその他の絵本教材やクレヨン・油粘土等々もしっかり満額払っていますし、延長保育料もキッチリお支払いしています。世間で思われているほど「母子家庭」だけを理由に受けられる金銭的優遇はありません。何でもかんでも母子家庭を理由に無料になるわけがない!

普通に考えれば分かる事ですよね。年収1,000万円の母子家庭と、世帯年収500万円の両親揃った家庭があるとして、母子家庭の保育料が無料だったら不平不満が出て当たり前。行政もそこまでバカじゃないと思います。所得に応じてに決まっているじゃないですか。

母子家庭は保育料タダ!は嘘です。母子家庭でタダの人はいますが、それは母子家庭だからではなく、母子家庭かつ市町村民税非課税だからです。母子家庭の全員がタダみたいな世間の認識が早くなくなって欲しいものです。

勤続年数のあるフルタイム正社員シングルマザーの多くは普通に満額払っているのではないでしょうか?資格を持って働く看護士さん等もそれなりの給与でしょうから、きっと減免なしの満額なのかなと思います。

母子家庭でも保育料をしっかり払っている人が多いです。私が知る限り保育料タダの人は、シングルマザー1年目だけです。前年は離婚前(or出産)で「仕事をしていなかった=収入がなかった=市町村民税非課税」って理由です。子どもを育てるためにも働く方が大半なのでシングルマザー2年目からは市町村民税も課税対象になり、保育料もかかってきます。それが現実で、「母子家庭は保育料無料」は都市伝説です。

これから幼い子を抱えて離婚を考えている方も、保育料はタダとは思わないこと。「保育料タダ!ラッキー!」ではなく「働いて稼いで払ってやる!」くらい強くないと女手1つで子どもを育てるのは大変なことです。ワーキングシングルマザー、頑張りましょう!




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