証拠を握った人が勝つ
離婚をするのに協議であれ、調停・裁判であれ、争いになった場合「証拠」が全てです。特に裁判所では証拠が全てです。
離婚の慰謝料でも書きましたが、慰謝料を取ろうと思ったら尚更証拠がないとお話になりませんと言った感じです。
暴力であれば怪我の写真や医者の診断書、動画・音声データ等を残しておけばいいでしょうが、精神的虐待はなかなか証拠を示すのは難しいです。私自身がこの精神的虐待、モラハラを訴えましたが立証できませんでした。理解不能なメールや、壁を殴って破壊した写真等を示しましたがモラハラの決定的証拠とは認められず「双方慰謝料はなし」となりました。
異性関係の証拠も不貞行為(肉体関係)の証拠まで掴まないと高額な慰謝料は難しいようです。ホテルに入って行っても、どこかの議員さんみたいに「一線は越えていません」なんて言われたら、妊娠でもしていない限り不貞を立証するのは困難です。私の身近な人で不倫相手とハメ撮りをしていた写真を妻側に発見され、不貞を立証された人がいますけど(^^;
とは言え、不貞を立証できなくてもホテルに2人で入っていく写真なんかがあれば、裁判官の心証は「この人たち一線越えてるね」となり、慰謝料の加算要因にはなるでしょう。
経験上、裁判になれば兎にも角にも証拠が全てと思い知らされました。主張だけでは通りません。相手がこちらの主張を認めるか、証拠を示して立証するかです。普段から日記や写真を撮るクセがあると裁判では役立ちます。
本当に下らないことですが、私も当時はこんなことになるとは思わずに撮っていた毎日の食事写真が調停で役立ちました。元夫の主張で「野菜が食べたかったのに出なかったのが不満だった。健康にも悪い。」と食事を作っていた私に対する不満点を挙げてきたのですが、撮り溜めてあった食事の写真を撮影日が分かるように提出しました。きちんとサラダや野菜炒めを出していたことを証明したところ、元夫は「俺は13種のサラダが食べたかったんです」と調停委員も失笑する反論をしていました。一般家庭でそうそう毎日13種類もの野菜が食卓に並ぶことはありませんよね。元夫が今、1人暮らしで毎日13種類の野菜を食べているのか覗いてみたいものです。
主張をするのにも証拠、相手の主張を覆すのにも証拠。スポーツ選手は「記録より記憶に残る選手になりたい」という事があり、それも一理あると思いますが、裁判では「記憶より記録(証拠)を出した人」が勝者です。