シングルマザー、家を買う

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2015年2月、私は離婚をしました。その同じ月、私は新築分譲マンションを契約しました。離婚成立前の2014年からモデルハウスを見学に行ったり、ローンシミュレーションをしてもらったりと動き、離婚成立のタイミングで狙っていた物件の販売が開始されるという絶好のタイミングでした。

ちなみに離婚成立前に契約をする気はありませんでした。理由は苗字です。婚姻姓で契約するのが気分悪かったからです。せっかくの新築持ち家の書類に一時でも婚姻姓、つまり元夫と同じ姓が記されるのがどうしても嫌でした。

最初にモデルハウスを見学に行った時から、担当営業さんには離婚することを話しました。その営業さんは驚くことも抵抗を示す事もなく、サクサクと話を進めてくれました。私が家を買うにあたり、勝手に不安になることはありましたが、シングルマザーであることを不利に感じさせられたことはありませんでした。

住宅ローンは否決された銀行もありましたが、それは「シングルマザーだから」ではなく「おそらく勤続年数が1年未満だったからでしょう」と営業さんは言っていました。否決理由は通知されないので実際のところは分かりませんけど…。

シングルマザーが家を買うのは難しい。そう思っているのは他の誰でもなく自分自身でした。

何も悪いことはしていないので、購入を検討しているシングルマザーの方には、ぜひとも堂々と販売センターや不動産屋さんの扉を開けて欲しいと思います。世の中の「シングルマザーのイメージ」のせいで、驚かれることはあるでしょうが、非難や差別をされる筋合いはありません。

昔は「結婚して家庭を持ったらマイホーム」みたいな風潮でしたが、今は生涯独身率も上がり、独身で家を買う人もいます。女性の社会進出が進み、女性が家を買うこともあります。シングルマザーが家を買ったって何らおかしなことではありません。実績が増えれば珍しがられることもなくなるでしょう。

もしローンを組んで家を買ったのならば、自分や子どもためにはもちろん、後に続く持ち家希望のシングルマザーのためにも、住宅ローン破綻になんてならないようにしましょうね。「シングルマザーはだいたいローン破綻するから」なんて、また変なイメージが付いたら、これから購入しようと考えているシングルマザーやコツコツと滞りなく返済しているシングルマザーが迷惑を被ってしまいます。

私がローン審査を依頼したある銀行さんは「独身の方よりシングルマザーの方が、守るべきお子様がいらっしゃるのでしっかりされています。だからシングルマザーであること自体はマイナスポイントではないです」と言っていました。

そう、私たちシングルマザーには守るべき子どもいるのですから、しっかり、どっしり生きていきましょうね。


 

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